京丸園
2013年09月10日
皆さん、こんばんは。
2年ほど前にソーシャル・ファーム構想(こうそう)をブログに書きました。
それを具体性(ぐたいせい)を持って描ける出会いがありました。
本日、久しぶりに小田原市長の加藤憲一さんと市役所、福祉施設の方々と静岡の農園ならびに特例子会社の視察(しさつ)に行きました。
そちらの農園は、すでに農業法人として株式会社化された鈴木社長の下、手掛けた水耕栽培(すいこうさいばい)を5年で黒字化されています。
こちらのすごいところは、農業と福祉が強力な結びつきにより、事業を成し遂(と)げているところ。
鈴木社長は言いました。
「農家は野菜を作ることが産業としての使命と思ってきた。
けれど、福祉と組むことで、農業をよりよくする変革が実現
できる。」と。
1つ、面白いエピソードが。
生産性が低い障がい者の仕事に苦労した鈴木社長が、ホウキ1本を持たせて、施設内の清掃をお願いしました。
すると、その障がい者は、黙々(もくもく)と汗をたらして、雑草を抜いたり、ゴミを取ったりしてくれました。
半年も経つと、あるパートさんが言いました。
「この頃、農薬まいてないんじゃない?」
障がい者が懸命(けんめい)に草むしりをしてくれたおかげで、虫が減って、無農薬栽培が可能になったのです。
結果、農薬やそれを散布(さんぷ)する費用が浮くことになったわけですが、それならと、虫を吸い取れる掃除機をあみ出し、作業効率も格段(かくだん)に上がったようです。
普通の人なら、ホウキ1本で600坪もあるスペースを掃除するのは、やる前から億劫(おっくう)になってしまうでしょう。
今まで種まきから収穫(しゅかく)まで一切を農家がやらなければいけないという考えはもうありません。
その障がい者がいてくれたから、農業がまた良くなって、変わった。
すごく大切な発見だと思いました。
作業ができる人をただ雇うのではない。
どうしたら作業ができるかをデザインする。
その人が活躍できる場を見い出せれば、必ず付加価値を生み出せる。
小田原市にもこれだけ理解ある農家さんがいるといいなと思いつつ、ボクはリンクラインのメンバーを思い浮かべて、また1つ考えさせてもらえた気がしました。
ちなみに・・・
こちらの施設で栽培している“姫ねぎ”。
それを1つ1つ障がい者がピンセットで不要な種(たね)、虫などを取り除いていました。
ボクはこの“姫ねぎ”というものを恐らくは、生まれて初めて食べました。
お寿司(すし)にして食べたりするんですね。
すごく美味しくてビックリしました。
農業と福祉の連携(れんけい)。
これがユニバーサル農業です。
農家さんは労働力を確保(かくほ)できるだけでなく、作業を活性化(かっせいか)でき、福祉サイドは就労(しゅうろう)の場を得られ、産業の担い手となれる。
小田原市においても、広くボクは訴(うった)えかけていきたいと思いました。
休耕農地(きゅうこうのうち)の再生利用、高齢化(こうれいか)による後継者(こうけいしゃ)不足・・・
農家だけでも、福祉だけでも、ボク達だけでも成し得ない多様(たよう)な課題の解決の糸口をつかんだ、ボクはそんな気がします。
農業が新たな産業に生まれ変わるチャンス!
京丸園様、特例子会社ひなり様。
ありがとうございました!
2年ほど前にソーシャル・ファーム構想(こうそう)をブログに書きました。
それを具体性(ぐたいせい)を持って描ける出会いがありました。
本日、久しぶりに小田原市長の加藤憲一さんと市役所、福祉施設の方々と静岡の農園ならびに特例子会社の視察(しさつ)に行きました。
そちらの農園は、すでに農業法人として株式会社化された鈴木社長の下、手掛けた水耕栽培(すいこうさいばい)を5年で黒字化されています。
こちらのすごいところは、農業と福祉が強力な結びつきにより、事業を成し遂(と)げているところ。
鈴木社長は言いました。
「農家は野菜を作ることが産業としての使命と思ってきた。
けれど、福祉と組むことで、農業をよりよくする変革が実現
できる。」と。
1つ、面白いエピソードが。
生産性が低い障がい者の仕事に苦労した鈴木社長が、ホウキ1本を持たせて、施設内の清掃をお願いしました。
すると、その障がい者は、黙々(もくもく)と汗をたらして、雑草を抜いたり、ゴミを取ったりしてくれました。
半年も経つと、あるパートさんが言いました。
「この頃、農薬まいてないんじゃない?」
障がい者が懸命(けんめい)に草むしりをしてくれたおかげで、虫が減って、無農薬栽培が可能になったのです。
結果、農薬やそれを散布(さんぷ)する費用が浮くことになったわけですが、それならと、虫を吸い取れる掃除機をあみ出し、作業効率も格段(かくだん)に上がったようです。
普通の人なら、ホウキ1本で600坪もあるスペースを掃除するのは、やる前から億劫(おっくう)になってしまうでしょう。
今まで種まきから収穫(しゅかく)まで一切を農家がやらなければいけないという考えはもうありません。
その障がい者がいてくれたから、農業がまた良くなって、変わった。
すごく大切な発見だと思いました。
作業ができる人をただ雇うのではない。
どうしたら作業ができるかをデザインする。
その人が活躍できる場を見い出せれば、必ず付加価値を生み出せる。
小田原市にもこれだけ理解ある農家さんがいるといいなと思いつつ、ボクはリンクラインのメンバーを思い浮かべて、また1つ考えさせてもらえた気がしました。
ちなみに・・・
こちらの施設で栽培している“姫ねぎ”。
それを1つ1つ障がい者がピンセットで不要な種(たね)、虫などを取り除いていました。
ボクはこの“姫ねぎ”というものを恐らくは、生まれて初めて食べました。
お寿司(すし)にして食べたりするんですね。
すごく美味しくてビックリしました。
農業と福祉の連携(れんけい)。
これがユニバーサル農業です。
農家さんは労働力を確保(かくほ)できるだけでなく、作業を活性化(かっせいか)でき、福祉サイドは就労(しゅうろう)の場を得られ、産業の担い手となれる。
小田原市においても、広くボクは訴(うった)えかけていきたいと思いました。
休耕農地(きゅうこうのうち)の再生利用、高齢化(こうれいか)による後継者(こうけいしゃ)不足・・・
農家だけでも、福祉だけでも、ボク達だけでも成し得ない多様(たよう)な課題の解決の糸口をつかんだ、ボクはそんな気がします。
農業が新たな産業に生まれ変わるチャンス!
京丸園様、特例子会社ひなり様。
ありがとうございました!